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水漏れ・トイレのつまりの
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公開日:2025.11.04

2025年最新版 水漏れ エアコン 対策 完全ガイド|ダイキン・パナソニック対応の原因チェックと今すぐ止める方法

エアコンの水漏れを今すぐ止めたい人向けの実践ガイド。ダイキン・パナソニック共通の原因切り分けと応急処置、ドレンホース/ドレンパン清掃、結露や設置不良の見分け、修理費用・保証の目安まで網羅。結論:感電・漏電防止のため電源を切り、ドレン排出口と室内機の傾きを確認。詰まりや勾配の改善で収まらなければプロ依頼の判断基準を示します。

1. 水漏れ エアコン 対策の全体像と検索意図に対する答え

本章の要点は「すぐ水を止める」「安全を確保する」「原因を最短で切り分ける」の3本柱です。室内機からの水漏れは、ドレンホース(排水ホース)の詰まり・折れ・たるみ、ドレンパンの汚れやカビ、フィルター目詰まりによる風量低下、熱交換器の結露・霜、設置時の勾配不良や室内機の傾き、配管断熱の劣化などが主因です。これらはダイキンやパナソニックなど主要メーカーに共通する基本構造に基づく事象で、冷房・除湿・暖房(霜取り)・内部クリーン・加湿など運転条件でも症状が変わります。

最優先は感電・漏電や二次被害を防ぐ応急処置、その後に「排水経路(ドレン)→気流(フィルター・風量)→熱交換(結露・霜)→設置施工(勾配・断熱)」の順でチェックすることです。多くのケースはドレン系のつまり・勾配不良・汚れが原因で、屋外のドレンホース先端と室内機の水平・勾配確認が近道です。ブランド特有の機能(加湿、ドレンポンプ、内部クリーン)やエラー表示は個別に参照しますが、まずは下記の優先行動と全体フローに従えば短時間で切り分けが可能です。

1.1 最短で水を止めるために優先する行動

濡れた手で電気製品に触れないこと、通電状態で無理に分解しないことが原則です。止水と養生を先に行い、詰まりが疑われる場合は屋外のドレンホース先端から安全に確認します。

優先度行動目的目安時間注意点・NG
1リモコンで停止し、状況によりブレーカーをオフ感電・漏電防止と結露の進行抑制約1分濡れた手・床で操作しない。無理な分解はしない。
2水受け・養生(バケツ、タオル、ビニール)を設置床・壁・家電の二次被害防止約2〜3分コンセント付近は十分に乾いた状態を保つ。
3屋外のドレンホース先端を確認し、泥・砂・虫・氷の詰まりを除去排水経路の回復(最頻原因の解消)約3〜5分強い加圧で水を吹き込まない(逆流・漏水悪化)。軽い吸引・洗浄に留める。
4室内機の水平・傾きを目視確認ドレン勾配不良の早期発見約1分本体を持ち上げたり無理に矯正しない(固定金具・配管損傷の恐れ)。
5滴下が継続する場合は使用を中止し原因チェックへ移行被害拡大の回避即時通電・連続運転の継続は避ける。

1.2 原因を切り分けるチェックポイントの全体フロー

症状の出方(どこから・いつ・どの運転で)を起点に、優先度の高い順で確認します。「ドレン(排水)→風(フィルター・風量)→熱(結露・霜)→設置(勾配・断熱)→機能(加湿・内部クリーン・ポンプ)」の順で、再現性と変化を記録すると判断が早くなります。

症状・状況まず疑うポイント確認方法主な対策の方向性
室内機下面や吹き出し口から水滴ドレンホースの詰まり・折れ・たるみ、ドレンパンの汚れ屋外ホース先端の排水有無・詰まり、室内機の水平・勾配詰まり除去・洗浄、勾配是正、ホース交換・取り回し見直し
冷房・除湿時のみ発生フィルター目詰まり、風量低下、熱交換器の結露過多・霜フィルターの汚れ、風量設定、フィンの霜付着の有無フィルター清掃、風量アップ、自動霜取り待ち・停止して解氷
内部クリーン後に一時的な滴り内部乾燥の結露水の排水短時間で収まるか、毎回同条件で再現するか短時間で止まれば様子見。継続するならドレン系を重点点検。
暖房や加湿機能使用時に発生加湿排水ルート、配管断熱劣化による結露加湿機能を止めて変化確認、配管カバー・パテ付近の濡れ断熱補修・結露対策、加湿系の点検(必要に応じてメーカー対応)
室外機まわりに水たまり除湿・霜取り時の正常排水か、ドレン延長の勾配不良運転モードと同時発生か、透明・無臭の排水か正常範囲なら問題なし。気になる場合は排水の勾配・誘導見直し。
室内機の配管側(右側)だけ濡れる配管接続部の結露、断熱材劣化、配管勾配不良化粧カバー・パテ周辺の水滴、壁面の濡れ跡断熱補修、配管勾配・接続部の再施工(業者に相談)
天井埋め込み形・ドレンポンプ付きで水漏れドレンポンプ・フロートスイッチの不具合、ドレンライン詰まりエラー表示の有無、ポンプ作動音、天井裏の排水状況電装・ポンプ系は専門点検。ドレンライン洗浄・勾配確認。

ここまでで止水・安全確保と一次切り分けが完了します。ダイキン・パナソニック共通の基本要領で対処できる範囲を見極め、フィルター清掃やドレンホースの洗浄など自分で可能な対策に進むか、設置勾配・断熱・ポンプなど施工・機構起因が疑われる場合は修理業者・メーカーサポートに早めに相談してください。

2. 今すぐ止める応急処置と安全確認

最優先は感電・漏電の回避と被害の最小化です。通電を止め、床・壁の養生で二次被害を防ぎ、必要最小限の確認だけ行います。

今すぐ止める応急処置と安全確認

2.1 感電と漏電を防ぐ電源オフとブレーカー確認

水漏れを確認したら、まず運転を停止し、電源を遮断します。濡れた手・濡れた床での操作は避け、足元をタオルで乾かしてから行ってください。

  1. リモコンで運転停止にする。
  2. プラグ式ならコンセントから抜く(手・周囲が乾いていることを確認)。直結や専用回路の場合は分電盤の「エアコン」ブレーカーをOFF。
  3. コンセントや延長コードに水がかかっている場合は、近づかずに分電盤で先に遮断する。
  4. 焦げ臭い・異音・煙・ブレーカーが頻繁に落ちる場合は通電再開をせず、専門業者へ。

漏れが止まり原因が解消されるまで再通電しないことが安全の基本です。

状況取るべき対応
水が電源まわりに垂れている分電盤で遮断→乾燥するまで通電禁止→必要なら専門業者へ
室内機からの滴りのみ停止→遮断→養生→原因チェックへ進む
焦げ臭・発熱・煙直ちに遮断→通電再開禁止→専門業者へ

2.2 水受けと養生の準備 バケツ タオル ビニールの使い方

床・壁・家電の濡れを最小限に抑えます。強粘着テープは壁紙や本体を傷めるため使いません。

用意するもの目的・使い方
バケツ・洗面器滴下地点の真下に設置して受け止める。満水前にこまめに排水。
厚手タオル・吸水シート床の保護と浸水拡大防止。足元の滑り止めにも使用。
ビニールシート(ゴミ袋を展開可)床・壁の広範囲養生。エアコン直下から広めに敷く。
マスキングテープ/養生テープ弱粘着で壁・本体に一時固定。滴りをビニールで受け、バケツへ導く簡易「樋」を作る。

吹出口から滴る場合は、本体を塞がない位置にタオルを軽く固定し、真下で受け止めます。吹出口や吸込口を布やテープでふさがないよう注意してください。

2.3 室内機の傾きを水平に戻す簡易チェック

室内機の前傾や左右傾きは排水不良の要因です。工具を使わずに外観のみ確認します。

  1. 室内機上面や前面の水平を目視(可能ならスマホの水平器アプリや小型水平器で確認)。
  2. 屋外のドレンホースが出ている側が排水側です。室内機が排水側と逆に傾いていないか確認。
  3. 壁掛け金具から外れかけている場合、下部を両手でそっと押し上げ「カチッ」と収まるか確認(無理に持ち上げない)。

明らかな傾き・グラつき・異音がある場合は使用を中止し、固定・調整は専門業者に任せてください。 手での押し戻しで改善しない場合は、通電せず原因点検へ進みます。

3. 原因チェックの基本フロー ダイキンとパナソニック共通

原因チェックの基本フロー

作業は必ず運転を停止し、プラグを抜くかブレーカーを落としてから行ってください。ダイキン・パナソニック共通で、簡単に確認できる順に原因を切り分けます。室内側の被害拡大を防ぎつつ、「排水が外へ流れているか」「結露の滞留がないか」を軸にチェックします。

手順確認ポイント使用するもの判定と次アクション
1屋外のドレンホース先端から排水が出ているか懐中電灯、軍手排水なし→ホース詰まりや折れを疑う(該当h3へ)。排水あり→室内側の滞留や勾配不良を疑う。
2室内機の傾き(正面から左右・奥行)スマホの水平器アプリ、スケール前傾/逆勾配→勾配不良の可能性(該当h3へ)。おおむね水平→次へ。
3フィルターの目詰まりと風量低下掃除機、やわらかいブラシ詰まりあり→清掃(該当h3へ)。改善なし→次へ。
4熱交換器(アルミフィン)の結露量・霜付着懐中電灯霜あり→いったん送風運転で融解(該当h3へ)。結露過多→排水経路を再確認。
5ドレンパンの汚れ・ヌメリ・水位上昇不織布、雑巾汚れ多い→清掃(該当h3へ)。きれい→配管勾配/施工不良を疑う(該当h3へ)。

3.1 ドレンホースの詰まり 折れ たるみ

最も多い原因です。屋外側の先端から水が出ていない/出方が弱い場合、ホース内のスライム(藻状汚れ)や泥、虫の侵入、折れ・たるみ・逆勾配で排水が滞留している可能性があります。屋外先端の防虫キャップは、汚れの滞留源になることがあるため清掃のうえ再装着の可否を検討します。

掃除機で吸引する場合はホース先端を布で軽く密閉し短時間で止めるなど、過度な陰圧で破損させないよう注意し、ポンプ式のドレンホースクリーナーがあれば逆流させて詰まりを押し出します。ホースに深いたるみ(U字)や鋭い折れがあれば、支持具で持ち上げて緩やかな下り勾配に直します。

3.1.1 屋外排水口の泥 砂 虫の除去

先端に泥・砂・枯葉・虫(特にアリやナメクジ)が詰まると排水が止まります。軍手で固形物を除去し、水を少量注いで流下を確認します。再発防止には先端を地面や水たまりに触れさせない位置に固定し、雨樋や側溝へ直接落とさないようにします。

3.1.2 サイフォン現象と立ち上げ配管の見直し

ホースが途中で立ち上がって高所を越える配管や、長いU字たるみはサイフォン現象で水が停滞します。室内機から屋外先端まで連続して室外側に向けて緩やかに下がるようにホース取り回しを修正し、必要に応じて支持金具で段差を解消します。

3.2 ドレンパンの汚れ カビ ヌメリ

熱交換器下のドレンパンにカビやバイオフィルムが形成されると排水口が狭まり、満水になって滴下します。前面パネルを開け、見える範囲の汚れを不織布で拭き取り、排水口周りのゴミを除去します。強アルカリ洗剤や高圧洗浄は部品劣化・水漏れ拡大の恐れがあるため避け、ひどい場合は分解洗浄をプロに依頼します。

3.3 フィルター目詰まりと風量低下

フィルター詰まりは蒸発器が過冷却になり、結露や霜付着→溶け水のオーバーフローを誘発します。フィルターを外してホコリを掃除機で吸い、ぬるま湯でやさしく洗って完全乾燥させてから戻します。清掃後に「送風」または「冷房・風量強」で運転し、ドレン排水が安定するか確認します。

3.4 熱交換器の結露や霜の付着

外気条件や風量低下で霜が付くと、融解時に一気に水が流れて溢れることがあります。まず運転を停止し、その後「送風」運転で15〜30分ほど霜を溶かします。設定温度が低すぎる場合は適正化し、除湿(ドライ)と冷房を使い分けて連続して大量の結露を生まない運転に調整します。フィン洗浄スプレーを使用する際は養生を徹底し、洗浄液を電子部品やセンサーにかけないよう注意します。

3.5 室内機の設置勾配と配管勾配の不良

壁掛け金具の傾きや配管の逆勾配は、ドレンが滞り水漏れの常習原因になります。スマホの水平器アプリで室内機上面・前面を当てて傾きを確認し、目視でドレンホースが室外側へ下がっているかを確認します。傾きが大きい、配管が室内側に上がっている、固定が緩い場合は無理に持ち上げたり叩いたりせず、施工店やメーカーサービスに調整・再固定を依頼してください。天井埋め込み形やドレンポンプ内蔵機はポンプやトラップの水位も点検対象です(詳細は各機種の取扱説明書参照)。

4. ダイキンのエアコンで多いケースと対処

ダイキンは「無給水加湿(うるる加湿)」搭載機や天井埋め込み形など機種バリエーションが多く、加湿系の排水経路やドレンポンプ周りが原因の水漏れが起こりやすい傾向があります。ここではユーザーが安全に確認できる要点と、修理依頼の目安を簡潔に整理します。

4.1 加湿機能搭載機の排水ルート確認

無給水加湿(うるる加湿)搭載機では、冷房・除湿時のドレン系に加えて「加湿トレイや加湿ユニット周辺」に水がたまりやすく、排水ルートの不具合や詰まりで室内機前面やパネル裏から滴ることがあります。運転を停止しブレーカーを切ったうえで、取扱説明書に従い前面パネルを開け、加湿周りの部材の装着状態と水受けの溢れ跡を目視確認します。

確認箇所見られる症状初期対処
加湿トレイ(水受け)水位が高い・溢れ跡・ぬめり電源オフで水気を拭き取り、ドレンホース側の折れ・たるみ・詰まりを屋外排水口まで確認
加湿フィルター/加湿ユニット部材のズレ・外れ・異音取扱説明書の手順で正しく装着し直し、送風または内部クリーンで乾燥
加湿側ドレンホース屋外排水が少ない・虫詰まり・泥砂の付着屋外排水口の異物除去、立ち上げ配管や長すぎる延長の見直し(改善しなければ業者へ)
運転モード加湿運転後の一時的な滴り停止後に送風/内部クリーンで乾燥させ再発有無を確認

加湿系は水路が複雑なため、分解清掃や部品脱着は行わず、装着確認と排水口の清掃に留めるのが安全です。

4.2 天井埋め込み形とドレンポンプの点検

天井埋め込み形(カセット形・ビルトイン形)はドレンポンプで排水するため、ポンプ停止や排水経路の詰まり・配管勾配不良で天井面からの漏水に発展しがちです。ユーザーが行う確認は屋外側の排水状況と配管外観に限定し、天井内の機器には触れないでください。

症状想定原因ユーザーができること修理・工事の目安
天井から滴り、屋外排水が少ない/出ない排水詰まり・ポンプ停止運転停止・ブレーカーオフ、屋外排水口の泥・虫を除去、ホースの折れ/たるみを是正30分程度の試運転でも改善しなければポンプ/内部清掃を依頼
停止直後に一気に漏れる配管勾配不良・サイフォン現象屋外側の立ち上げや不要な延長の有無を目視確認配管勾配の再調整やエア抜き対策を施工業者へ
運転ランプ点滅で停止を繰り返す排水異常(例:A3)電源リセット後に屋外排水量を確認エラー継続なら分解せずメーカー/施工店へ修理依頼

天井埋め込み形は内装損傷のリスクが高いため、漏れを確認したら即停止・養生し、早めに専門業者へ連絡してください。

4.3 リモコンのエラー表示と取扱説明書の参照

ダイキンの家庭用機は、リモコン表示や運転ランプの点滅パターンで自己診断結果が示されます。水漏れ関連では「A3(排水異常)」が代表的で、再起動してもコードが出る場合は内部の詰まりやポンプ系の不具合が疑われます。運転を停止しブレーカーを5分以上オフにしてから復電し、それでも症状やエラーが続く場合は、室内機・室外機の銘板で型番を控え、取扱説明書のエラー一覧に従って修理を依頼してください。

エラー表示意味初期対応
A3排水異常(ドレン詰まり・ドレンポンプ異常など)運転停止→電源リセット→屋外排水口の清掃とホース状態確認→継続なら修理依頼

エラー表示中の無理な運転や分解は故障拡大につながるため厳禁です。型番とエラー表示を控えてサポートに相談しましょう。

5. パナソニックのエアコンで多いケースと対処

パナソニックのルームエアコン(室内機型番がCS-、室外機型番がCU-で始まるモデル)では、内部クリーン運転後の滴りや、ドレンホース接続部の緩み・劣化、未使用側ドレンキャップのはめ合い不良などが水漏れの原因として目立ちます。感電・漏電防止のため、作業前に運転停止・電源プラグを抜く(またはブレーカーをOFF)ことを最優先してください。分解が必要な作業は無理をせず専門業者へ依頼します。

5.1 内部クリーン運転後の滴りと乾燥運転の活用

内部クリーンは停止後に送風やヒーターで熱交換器・送風路を乾燥させる機能です。運転直後や湿度が高い日は、吹き出し口やフラップ周辺に残った水分が滴ることがあります。故障ではなく残留結露が原因であるケースが多いため、短時間の乾燥運転で解消を試みます。

症状発生タイミング応急対処予防
吹き出し口からのポタポタ滴り内部クリーン後〜停止直後送風30〜60分、または除湿(弱)30分運転。風向を水平、風量は自動〜中以上。運転停止の10〜15分前に送風に切替。内部クリーンの実行時刻を就寝時以外に設定。
前面パネル内側の濡れ高湿度・フィルター目詰まり時フィルター清掃(乾いた状態で装着)。2週〜1か月ごとに清掃。梅雨〜夏は頻度を上げる。

内部クリーンで改善しない場合や、水が本体右端/左端から本体背面側へ回り込む場合は、ドレン経路や傾きの問題が疑われます。

5.2 ドレンホース接続部の緩みや破損の確認

パナソニックの壁掛け機は配管の左右出しに対応しており、ドレン接続口と未使用側ドレンキャップのはめ合い不良、ホースバンドの緩み、ホース勾配不足、先端の詰まり(泥・虫・藻)で水漏れが起こりやすくなります。室内機の分解を伴う作業やドレンキャップの付け直しは無理に行わず、外観・屋外側の目視と清掃にとどめるのが安全です。

確認箇所見るポイント自分でできる対処
屋外側ドレンホース先端泥・砂・クモの巣・虫の死骸、防虫キャップの目詰まり、先端が水たまりに浸かっていないか異物を除去し流水で洗浄。防虫キャップは清掃し再装着。先端は風通しのよい位置へ。
ホースの勾配・折れ立ち上がりやS字たるみ、鋭角な折れや潰れたるみを減らし常に下り勾配へ整える。折れ・潰れは位置調整で復元。
室内機直近の接続部結露跡、にじみ、水跡(壁紙のシミ)、ホースバンドやテープの劣化濡れが続く場合は使用中止し業者へ。バンド劣化は交換が必要(要専門作業)。
未使用側ドレンキャップ左右切替時のキャップ緩み・はめ込み不足分解を伴うため自分で外さない。水跡が周辺にあれば点検依頼。

屋外先端から排水が出ていない、または室内側からポコポコ音がする場合は、勾配不良やサイフォン状態の可能性があります。無理な延長や立ち上げを避け、排水経路を短くまっすぐに保つことが有効です。

5.3 型番の確認とサポート窓口の使い方

サポート依頼時は、室内機(CS-xxxxx)・室外機(CU-xxxxx)の型番、購入年、設置場所(寝室・リビング・北向き等)、発生状況(運転モード・時間帯・水量)、リモコンのエラー表示の有無を準備すると対応がスムーズです。型番は室内機の右側面または前面パネル内側、室外機は側面ラベルで確認できます。保証書と取扱説明書も手元に用意してください。

連絡先伝える内容期待できる対応
購入店・設置業者設置日、施工内容(右配管/左配管、配管延長の有無)設置不良の点検・再調整、部材交換の見積
メーカー修理窓口型番、症状、エラー表示、使用環境、清掃履歴排水経路・ドレンパン・センサーの診断、部品交換
賃貸の管理会社発生日と被害状況(壁・床の濡れ)、設置者費用負担の確認、手配先の案内

水漏れが続く・本体内から異音がする・通電部に水がかかった疑いがある場合は、運転を停止して専門業者の点検を受けてください。早期対応が二次被害(壁紙・床材の膨れ、漏電)の防止につながります。

6. 自分でできる掃除とメンテナンス

自分でできる掃除とメンテナンス

水漏れ対策は「汚れをためない」「排水を滞らせない」定期メンテナンスが最短・最安の予防策です。必ず運転を停止し、電源プラグを抜くかブレーカーをオフにしてから作業してください。分解が必要な作業や、基板・配線・ポンプ類への介入は行わないでください。

6.1 フィルター清掃の頻度と正しい方法

フィルターの目詰まりは結露水量を増やし、ドレン負荷や水漏れを誘発します。前面パネルを開け、フィルターを外し、まずは掃除機でほこりを吸い取ってから、ぬるま湯で裏面から洗い流し、必要に応じて中性洗剤を薄めて使用します。乾いた布で水気を切り、直射日光を避けて完全に陰干ししてから装着します。

「乾いていないフィルターの装着」「漂白剤・強アルカリ剤の使用」「強いブラッシング」は破損や臭い・腐食の原因になります。

使用状況清掃目安重点箇所
毎日運転(梅雨〜夏)1〜2週ごとフィルター全体、吸込口周辺のほこり
週末のみ運転月1回フィルター、前面パネル裏
ペット・喫煙・粉塵が多い環境1週ごとフィルター・ルーバー・吸込グリル

6.2 ドレンホース洗浄 ポンプや掃除機の使い方

排水(ドレン)経路の詰まりは水漏れの最頻原因です。屋外側のホース出口を確認し、泥・砂・虫・藻の付着を取り除きます。屋外側から水分・汚れを吸引できる道具(手押し式ドレンポンプ、ペットボトルタイプの逆止弁ポンプ、乾湿両用掃除機)を使い、短いストロークで数回吸引して詰まりを除去します。一般的な家庭用乾式掃除機を水に使用しないでください。

吸引する際はホースと道具の接続部をテープなどで密封し、バケツやビニールで排水受けを養生します。ホースが長い、立ち上げがある、屋根上や高所などで危険が伴う場合は無理をせず専門業者に依頼してください。口で吸う、室内側から吹き込む、金属ワイヤーを挿入する行為は破損・逆流・漏電の危険があります。

6.3 熱交換器フィンの洗浄スプレー使用の注意

アルミフィン表面の汚れは結露の排水性を悪化させます。市販のエアコン用中性洗浄スプレーをフィンの「上から下」へ均一に噴霧し、所定時間放置後に送風運転(または内部クリーン)で30〜60分乾燥させます。電子基板やファンモーター、配線、センサーに洗剤や水がかからないように注意してください。

強アルカリ・塩素系・高粘度の洗剤や高圧水は腐食・漏水・感電の原因になります。分解洗浄や薬剤の希釈・養生が必要なレベルはプロの高圧洗浄に任せましょう。

6.4 室外機周りの排水と勾配確認

ドレンホースは「室内機側が高く、屋外排出口に向かって常に下り勾配」が基本です。たるみ(腹)、折れ、立ち上げ、つぶれ、長すぎる配管、虫除けキャップの目詰まりがないか確認し、障害物や落葉・苔を除去します。延長が必要な場合は内径を合わせた継手を用い、防水テープで接続部を確実にシールします。断熱材が劣化して結露している場合は同等品で補修します。

症状見つけ方自分でできる対処禁止・注意
屋外排出口から水が出ない運転中に滴下がない屋外側から吸引清掃、虫キャップ清掃室内側へ加圧・送水しない
排出口で逆流・あふれ水たまりや受け皿の満水排水先の水はけ改善、延長で低い位置へ導く細いホースへの無理な変換
ホースの結露・滴り断熱材の破れ・欠損断熱材の巻き直し・補修テープで保温裸配管の放置
勾配不良たるみ・立ち上げがある支持クリップで持ち上げ、常時下りに調整引っ張って配管を折る

勾配の確保と詰まり除去が整っていれば、多くの「ぽたぽた漏れ」は再発しにくくなります。

7. 設置と施工が原因の水漏れの見分け方

清掃やドレン詰まり解消をしても水漏れが止まらない場合は、設置と施工(勾配・断熱・気密)の不良が原因である可能性が高いため、まずは電源を切り(安全のためブレーカーもOFF)、以下のポイントで「設置起因」を切り分けます。

兆候発生タイミングよくある起点確認のコツ対応の方向性
新規設置・移設直後から漏れる運転初期〜数日ドレン勾配不良、接続の甘さ、貫通部の気密不足水平器で室内機の傾き、屋外ドレンの排水を目視施工箇所の点検・是正を優先
壁や化粧カバーから滴る(室内機本体は比較的乾燥)冷房・除湿時(高湿度)配管断熱不足、貫通部やカバー継手の隙間露出配管やカバーを触ると冷たく湿っている断熱の補強と気密・防水部材の適正化
天井内で染み(カセット型)、吹出口からポタポタ冷房時、連続運転時ドレン逆勾配、トラップ不良、機体レベル不良点検口からドレン配管経路と勾配を確認吊りボルトと配管勾配の再調整を施工業者へ

壁の貫通部・配管ルート・ドレン勾配は「見えない場所」で不具合が起こりやすく、再発防止には根本是正が不可欠です。以下で代表的な見分け方を解説します。

7.1 配管断熱材の劣化と結露の発生

冷媒配管(液管・ガス管)の断熱材が薄い・切れている・テープの巻き終わりが甘いと、外気と触れて配管表面が露点を下回り、結露水が壁や床へ滴下します。特に室内機直近の配管曲げ部、フレア接続部周辺、壁の貫通部は断熱切れが起きやすい箇所です。

チェック項目OK基準NGサイン一次対応根本対応
露出配管の断熱連続性継ぎ目なく二重巻き・密着断熱材の裂け・隙間・テープの剥がれタオル養生で滴り受け、湿った断熱を乾燥断熱材の巻き直し・不足部の追加(施工業者)
貫通部(室内側・屋外側)断熱が切れずに貫通、気密パテで充填配管がむき出し、隙間風・虫の侵入露出部の一時的な結露防止テープ断熱補強と気密処理のやり直し(施工業者)

断熱不良は清掃では改善しません。配管を外す作業や化粧カバー内の施工が伴う場合があるため、再発防止は専門業者へ相談してください。

7.2 配管化粧カバーとパテの隙間に発生する結露

屋外配管の化粧カバー内部で外気が対流し、冷えた配管で結露した水が継手や下端から滴るケースです。壁の貫通部の気密パテ不足・劣化、化粧カバー継手のすき間、雨仕舞いの不備が重なると発生しやすく、雨漏りと誤認されることもあります。

チェック項目OK基準NGサイン再発防止の要点
化粧カバーの継手・終端防水パッキン・コーキングで止水、雨だれ誘導継手のガタつき、下端からの滴下跡継手の密閉・終端キャップの確実な固定
壁の貫通部の気密専用パテで360度充填し外気流入を遮断パテの欠落・収縮・ひび割れ気密パテの打ち直し(発泡材の乱用は避ける)
カバー内の断熱状態配管断熱が潰れず連続し露出がない断熱の押しつぶし・剥き出し区間断熱材の補強と配管の納まり見直し

貫通部は「止水」だけでなく「気密」が重要です。外気が流入すると配管表面で結露が繰り返されるため、気密パテの適正施工とカバー継手の密閉を両立させてください。

7.3 天井カセットのドレン勾配と吊りボルト調整

天井カセット形・ビルトイン形は、機体の水平不良やドレン配管の逆勾配・トラップ不良で、天井内に水が滞留し吹出口や点検口から漏れることがあります。加えてドレン配管の断熱不足でも天井内で結露水が発生します。

チェック項目OK基準NGサイン推奨対応
室内機のレベルメーカー指定レベルを満たし排水方向へ微傾斜水平器で傾き、ドレン側が上がっている吊りボルトで水平・傾斜を再調整(業者)
ドレン配管の勾配連続勾配が確保され、水溜まりがない長い水平区間、逆勾配、たるみ配管取り回しの是正・固定の見直し(業者)
トラップ・通気陰圧/陽圧条件に合うトラップと通気が機能サイフォン作用や空気噛みで流れが不安定トラップ位置・通気の再設計(業者)
ドレン配管の断熱天井内で露出なく断熱が連続断熱切れ・薄肉で外面結露断熱材の追加・巻き直し(業者)

天井内の作業や吊りボルト調整は落下・漏電のリスクがあるため、無理をせず施工業者に依頼してください。点検時は必ず電源を切り、周囲の養生と漏水受けを準備しましょう。

8. プロに依頼する目安と費用相場

水漏れが繰り返す、原因が特定できない、ブレーカーを切らないと止まらない、天井埋め込み形で天井内から滴る、誤った分解や洗剤使用が不安な場合は、自己対応を中止しプロに依頼するのが安全です。

依頼先は「メーカー(ダイキン・パナソニック等)の修理窓口」「設置工事店・家電量販店のアフターサービス」「エアコンクリーニング専門業者」など。症状と型番・設置年・設置環境(壁掛け/天井カセット)を伝えると診断が早く、見積の比較(相見積もり)もしやすくなります。

8.1 クリーニングと修理の違いと判断基準

クリーニングは、フィルターや熱交換器、ドレンパン、ドレンホースの汚れ・ヌメリ・カビによる排水不良を解消する「メンテナンス作業」です。風量回復や結露水の排水改善が狙いで、壁掛けの分解洗浄や天井カセットの高圧洗浄が該当します。

修理は、ドレンポンプ不良、センサーや基板異常、設置勾配不良、配管や断熱材の劣化など「部品不良・施工不良・機器不具合」への交換・是正を指します。再発を防ぐため、原因の切り分け(汚れ起因か、機器・施工起因か)を先に行います。

掃除後も水が垂れる、霜付きや凍結が頻発する、設置角度や配管勾配に疑いがある、天井内からの漏れや異音(ポンプ作動音異常)を伴う場合は「修理領域」です。

8.2 出張費 部品代 作業時間の目安

作業区分内容の例費用相場(税込)作業時間の目安備考
出張・点検現地診断・見積3,300〜8,800円30〜60分診断後に作業実施で相殺/無料化の例あり
クリーニング(壁掛け:標準)分解洗浄・ドレンパン洗浄9,900〜14,300円/台60〜90分防水養生・高圧洗浄含む
クリーニング(壁掛け:お掃除機能付き)ユニット脱着含む分解洗浄15,000〜23,000円/台90〜150分機種により工数増
クリーニング(天井埋め込み)分解・高圧洗浄22,000〜44,000円/台120〜180分パネル脱着・養生広範囲
ドレン詰まり除去吸引・洗浄・薬剤投入5,500〜13,200円30〜60分軽微な水漏れの即応に有効
ドレンホース交換(露出部)屋外ホース交換・勾配是正4,400〜11,000円+部材30〜60分部材1,000〜3,000円程度
室内機の水平・据付補正傾き/勾配調整・再固定11,000〜22,000円60〜120分設置起因の水漏れに対応
ドレンポンプ交換(天井カセット)ポンプ・フロート交換22,000〜55,000円+部品90〜180分部品7,000〜20,000円目安
冷媒回路・霜付き点検センサー/基板含む診断11,000〜33,000円60〜120分冷媒補充・部品代は別途

上記は一般的な相場の目安で、地域・出張エリア、台数割引、夜間休日対応、駐車場代、養生範囲などで変動します。作業前に「出張費・技術料・部品代・税込/税別・キャンセル料・保証期間」を書面またはメールで確認し、可能なら相見積もりを取りましょう。

8.3 メーカー保証 延長保証の活用方法

まずは保証書と購入日・設置日の確認が最優先です。多くの家庭用エアコンは本体1年のメーカー保証、冷媒密閉部品は最長5年保証が一般的です。据付不良やクリーニング不足など「外的要因」は対象外となる場合があります。メーカーに依頼する際は、リモコンのエラー表示、型番、製造年、症状の発生日を伝えます。

家電量販店やクレジットカード付帯の延長保証(5〜10年)は、自然故障の修理費を上限内でカバーするのが一般的です。消耗品やクリーニング費用、施工是正、ドレン詰まりなどメンテナンス起因は対象外となることが多いため、約款で「対象範囲・免責・上限額・訪問修理可否・修理回数制限」を事前に確認しましょう。

保証申請には、保証書、レシート/領収書、シリアル(製造番号)、点検結果(業者の診断書)が求められることがあります。購入店が存続している場合は、購入履歴の照会も有効です。

8.4 火災保険や家財保険の適用可否

火災保険(建物)・家財保険(動産)は、室内の床・壁・天井などへの「水濡れ損害」や偶然な破損を対象とするプランがありますが、機械の経年劣化・汚れ・メンテナンス不足による故障は対象外が一般的です。施工不良に起因する漏水で第三者に損害が生じた場合は、施工業者の賠償責任保険の対象となることがあります。

保険を検討する際は、事故状況の写真、被害の範囲、見積書・領収書、業者の原因特定書類(診断書)を揃え、約款の「水濡れ・破損・免責金額・代位求償」を確認のうえ、保険会社に事前相談してください。

被害拡大防止(止水・養生)を行った記録や、発生日・応急処置の内容、連絡日時のメモは、保険金請求時の説明資料として有効です。

9. 季節別の水漏れ対策 冷房 除湿 暖房

季節と運転モードによって結露量や排水経路のリスクが変わります。以下では、冷房・除湿期(梅雨〜夏)と暖房期(冬)に起きやすい水漏れの特徴と、現実的かつ安全な対策・予防運転を整理します。

運転モード/季節起きやすい漏れ箇所主な原因今すぐの対処予防とメンテナンス
冷房・除湿(梅雨〜夏)室内機吹き出し口、前面パネル、ドレンパン周り高湿度での結露増加、フィルター目詰まりによる風量低下、ドレンホースの勾配不良・詰まり・先端の浸水設定温度を上げ風量を「強」または「自動」に変更/一時的に除湿へ切替/ドレンホース先端の泥・虫・水たまりを除去フィルター定期清掃(2週間に1回目安)/ドレンホース洗浄と勾配確認/先端に虫侵入防止キャップ装着/室内の急冷・断続運転を避ける
暖房(冬)室内機外装や配管周りの結露/室外機下の水溜まり加湿器の過加湿による結露、配管断熱の劣化、霜取り運転による融け水(正常動作)、屋外ドレンや室外機底の凍結室内湿度を40〜60%に調整/室外機下の排水経路確保(受け皿・側溝誘導)/屋外側の氷や雪の除去配管・化粧カバー周りの断熱補修/室外機周辺の排水路整備/機種の凍結防止機能の有無を取説で確認

9.1 梅雨 夏の高湿度で起きやすい症状と対策

梅雨〜真夏は外気湿度が高く、熱交換器に発生する結露水が急増します。フィルター目詰まりや風量不足があると熱交換器が冷え過ぎて霜付→解凍のサイクルが起き、ドレンパンの排水量を超えて滴下することがあります。また、豪雨時はドレンホース先端が水たまりに浸かり逆流したり、虫や泥で先端が塞がれて排水不良になりやすくなります。

高湿度日に水が垂れる・吹き出し口が濡れる場合は、設定温度を上げて風量を強め、ドレンホース先端の泥・砂・虫を除去し、屋外側の立ち上げ配管やたるみをなくして連続した下り勾配に直すことが最優先です。

予防としては、吸気フィルターを2週間に1回を目安に清掃し、熱交換器の風量を確保します。短時間のオン・オフを繰り返す断続運転は結露管理が不安定になるため、設定温度を少し高めにして連続運転に寄せると安定します。ドレンホースはサイフォン状態(不必要な立ち上げ)や長いたるみを避け、先端に虫侵入防止キャップを装着し、雨水が溜まる位置を避けて固定します。

除湿モードの活用は有効ですが、室温が下がり過ぎると外装結露を招くことがあるため、体感に合わせて温度と風量を微調整し、室内の換気も適宜行ってください。

9.2 冬の加湿と凍結対策と予防運転

暖房時は室内機の熱交換器が温かくなるため内部に結露水はほぼ発生しませんが、加湿器や洗濯物の室内干しで湿度が高すぎると、前面パネルや配管周り(断熱が弱い部分)に結露が生じ水滴となることがあります。室外機については、霜取り運転で発生する融け水が機器下に流れますが、これは故障ではありません。寒冷時はこの水が凍結・堆積し、排水経路を塞ぐことがあります。

冬の室内側の水滴は過加湿が原因のことが多いため、湿度計で40〜60%に管理し、配管露出部の断熱材の劣化があれば適切に補修してください。室外機下は排水路を確保し、氷や雪は早めに除去して堆積を防ぎます。

さらに、屋外のドレンホースや室外機底の排水口が凍結しやすい環境では、直射・風当たりを考慮した設置や防雪・防風対策、受け皿や側溝への誘導で水の逃げ道を作ります。寒冷地仕様で凍結防止ヒーター等の装備・オプションがある機種は、取扱説明書に従って設定や取付可否を確認してください。運転停止後に内部クリーンや送風で熱交換器を乾燥させる機能がある場合は、結露の持ち越し予防に有効です。

10. よくある質問

10.1 室外機からの水は故障かどうか

暖房運転時に室外機の下へ水が落ちる・溜まるのは霜取り運転による排水で多くの場合は正常です。一方、冷房・除湿時は室内機側で結露水が出るため、室外機から常時ポタポタ落ち続ける場合は、結露や雨水以外の要因が混在していないか確認が必要です。

運転モード水の出方判断対処の目安
暖房霜取り時に一時的に多量、白い蒸気を伴うことあり正常(室外機の除霜排水)水受けや防雪板の妨げがないか確認。凍結・氷柱化で近隣へ影響する場合は設置位置や受け皿の見直しを検討。
冷房・除湿ときどき少量の滴下多くは結露や雨水の滴下で問題なし直下に家電・配線・木材がある場合は養生。配管保温材の劣化があれば交換を検討。
全モード共通常時大量に滴下、油じみ・異音(シュー音)・振動を伴う要点検運転を停止し、設置業者またはメーカー修理へ相談。自己分解は行わない。

水ではなく冷媒は気密配管内を循環するため、室外機から「冷媒」が漏れて水になることはありません。油じみや異臭・異音がある場合は安全のため速やかに点検を依頼してください。

10.2 ドレンホースの延長や交換の可否

一般的なルームエアコンのドレンホースは、市販部材で延長・交換が可能ですが、常に下り勾配を保ち、立ち上げや逆勾配を作らないことが絶対条件です。

項目ポイント注意点
適合部材同径のドレンホース・継手・防虫キャップ・結束バンド径違いの無理接続やガムテープ固定は不可。確実に差し込み固定。
取り回し短く・緩やかな下り勾配で配管し、折れ・つぶれ・たるみを作らないU字の水溜まりや先端の水没はサイフォン現象で逆流の原因。
排水先地面・排水溝などに放流し、先端は開放雨樋・下水へ直結は詰まりや逆流の原因。管理規約・自治体ルールを事前確認。
自分での作業範囲地上で届く外部ホースの延長・交換は可高所作業、壁内配管、ドレンポンプ付き機種は専門業者へ。

作業前は感電・漏電防止のため電源を切り、接続後はコップ一杯の水を室内機のドレンパン(手前受け皿)へ静かに流して排水確認を行ってください。

10.3 賃貸の場合の連絡先と費用負担

賃貸では自己判断で分解・工事をせず、まず管理会社または貸主へ連絡し、指示に従うことが基本です。

状況初動費用負担の目安
設備の経年劣化・施工不良写真・動画を添えて管理会社へ報告。被害拡大防止の養生。貸主負担(管理会社手配)。
入居者の過失(改造・不適切な清掃・ぶつけた等)状況を報告し、作業許可と手配先を確認。借主負担の可能性が高い。
階下への漏水被害が発生直ちに停止・養生・報告。被害状況を記録。家財保険の借家人賠償責任・個人賠償責任で補償対象となることがある。

いずれの場合も、電装品へ水がかかる恐れがあるときはコンセントを抜くかブレーカーをOFFにし、再発防止のための清掃や部品交換・勾配調整は管理会社の承諾を得てから実施してください。領収書・連絡履歴・被害写真は必ず保管しましょう。

11. まとめ

水漏れ対策の結論は「安全を最優先に水を止め、原因を順に切り分ける」です。まず電源OFF・養生、次にドレンホース詰まりや室内機の傾き、フィルター汚れを確認。ダイキンは加湿排水、パナソニックは内部クリーン後の滴りも要チェック。改善しなければ施工勾配やドレンポンプなど専門領域のため業者へ。保証や火災保険の適用も確認し、季節ごとに予防清掃を習慣化しましょう。室外機周りの排水経路も見直すと再発防止に有効です。

こちらのコラムの監修者

水道局指定工事店 株式会社アクアサービス

株式会社アクアサービス 株式会社アクアサービス X(twitter)アカウント
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