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公開日:2023.05.22 / 更新日:2025.09.08

配管の水漏れを緊急補修!適した補修材の選択のポイントとは?

【配管水漏れ緊急補修】今すぐ止めたい!補修材の選び方・使い方を徹底解説

配管の水漏れは突然発生し、焦りや不安を感じるものです。この記事では、水漏れを発見した際の初期対応から、被害を最小限に抑えるための準備、そしてホームセンターなどで手軽に購入できる水回り補修用パテや水漏れ専用補修テープといった緊急補修材の選び方・使い方までを徹底解説。今すぐ水漏れを止め、一時的な危機を乗り越えるための具体的な手順が分かります。ただし、緊急補修はあくまで応急処置。根本的な解決には専門業者への依頼が不可欠であることも、あわせてご理解いただけます。

1. 水漏れ発見!被害を最小限に抑える初期対応と準備

ご自宅で配管からの水漏れを発見した際は、誰でも焦りや不安を感じるものです。しかし、被害を最小限に抑えるためには、冷静かつ迅速な初期対応が何よりも重要となります。適切な初期対応を知っていれば、水漏れの拡大を防ぎ、その後の補修作業や専門業者への依頼をスムーズに進めることができます。まずは落ち着いて状況を確認し、以下の手順で初期対応を行いましょう。水漏れに関する一般的な情報については、東京都水道局の「水漏れ・漏水についてよくある質問」も参考にしてください。
https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/faq/qa-7.html

1.1 水漏れ箇所を特定し、止水栓・元栓を閉める手順

水漏れを発見したら、まず最初にすべきことは水漏れ箇所を特定し、水の供給を止めることです。水が流れ続けている限り、被害は拡大し続けるため、この初期対応が最も重要となります。

水漏れ箇所の特定方法

水漏れがどこから発生しているのかを正確に把握することが、その後の対応を左右します。以下の点に注意して確認しましょう。

  • 目視確認: 蛇口の根元、配管の継ぎ目、給水管や排水管の表面、壁や床の濡れている範囲などを注意深く観察します。水滴が垂れている、水が滲み出ている、結露ではないのに濡れているといった箇所が怪しいでしょう。
  • 音の確認: 静かな環境で、水が漏れる「シュー」という音や「ポタポタ」という水滴の音がないか耳を澄ませてみましょう。
  • 水の流れ: 水がどこからどこへ流れているのかを辿ることで、発生源を特定できる場合があります。

壁の中や床下など、目に見えない場所からの水漏れは特定が困難な場合があります。その際は、無理に探そうとせず、まずは元栓を閉めて水の供給を止めることを優先してください。

止水栓・元栓を閉める手順

水漏れ箇所を特定したら、直ちに水の供給を止めます。水の止め方には「止水栓を閉める」方法と「元栓を閉める」方法の2種類があります。

項目 止水栓 元栓(水道メーターの横)
役割 特定の水回り設備(トイレ、キッチン、洗面台など)への水の供給を止める 住宅全体への水の供給を止める
場所 各水回り設備の給水管の近く(例:トイレのタンク下、シンク下、給湯器の配管) 敷地の境界付近にある水道メーターボックスの中
閉め方 マイナスドライバーやハンドルで時計回りに回して閉める バルブを時計回りに回して閉める
使用場面 水漏れ箇所が特定でき、その設備だけ水を止めたい場合 水漏れ箇所が特定できない場合や、家全体の水を止めたい緊急時

具体的な閉め方と注意点:

  1. 止水栓を閉める: 水漏れしている設備に最も近い止水栓を探します。マイナスドライバーで回すタイプや、ハンドルを回すタイプがあります。時計回りに回すことで水を止めることができます。無理に回すと破損の原因になるため、固い場合は無理せず、次に説明する元栓を閉めましょう。
  2. 元栓を閉める: 止水栓が見つからない、閉まらない、または水漏れ箇所が複数ある、家全体の水漏れが疑われる場合は、水道メーターボックス内にある元栓を閉めます。元栓は通常、ハンドル式のバルブになっており、時計回りに回し切ることで家全体の水の供給が停止します。

水の供給を止めたら、水漏れが止まったことを確認し、次のステップに進みましょう。

1.2 緊急補修前に準備すべき道具と安全対策

水の供給を止めたら、いよいよ緊急補修の準備です。適切な道具を用意し、安全に作業を行うための対策を講じることが重要です。焦って作業を始めると、二次的な被害や怪我につながる可能性があります。

緊急補修前に準備すべき道具

以下の道具は、水漏れの緊急補修作業を安全かつ効率的に進めるために役立ちます。事前に準備しておきましょう。

  • バケツ、雑巾、タオル: 漏れた水を受け止めたり、作業箇所の水分を拭き取ったりするために大量に用意しておくと安心です。
  • ドライバー(マイナス、プラス): 止水栓の操作や、配管カバーの取り外しなどに使用します。
  • モンキーレンチ: 配管のナットを締めたり、固い止水栓のハンドルを回したりする際に便利です。
  • 懐中電灯: 暗い場所や配管の奥など、光が届きにくい場所を確認するために必須です。
  • 補修材: この後の章で詳しく解説しますが、水漏れの状況に応じたパテや補修テープなどを事前に用意しておくと、いざという時に迅速に対応できます。
  • カッターナイフまたはハサミ: 補修テープを切る際などに使用します。

作業時の安全対策

水漏れ現場は、濡れていたり滑りやすかったりするため、感電や転倒のリスクが伴います。以下の安全対策を徹底し、怪我のないように作業を進めましょう。

  • ゴム手袋: 水に触れる機会が多いため、衛生面と滑り止めのために着用しましょう。
  • 保護メガネ: 水しぶきが目に入るのを防ぎます。特に高圧の水漏れの場合に有効です。
  • 滑りにくい靴: 床が濡れていると滑りやすいため、滑り止めの効いた靴を履いて作業しましょう。
  • ブレーカーの確認: 水漏れ箇所が電気設備に近い場合や、漏電の可能性がある場合は、念のため該当するブレーカーを落としてから作業を開始してください。
  • 足元に注意: 濡れた床は非常に滑りやすいため、足元に十分注意し、慌てずにゆっくりと移動しましょう。
  • 無理な作業は避ける: 高所での作業や、無理な体勢での作業は危険です。少しでも不安を感じたら、無理せず専門業者に連絡することを検討しましょう。

これらの準備と対策を講じることで、安全かつ効果的に緊急補修作業を進めることができます。

2. 配管水漏れに有効な緊急補修材の種類と特徴

配管の水漏れは、その発生箇所や規模によって適切な緊急補修材を選ぶことが重要です。ここでは、一般的にDIYでの応急処置に用いられる「水回り補修用パテ」と「水漏れ専用補修テープ」を中心に、それぞれの特徴と効果的な使い方を詳しく解説します。適切な補修材を選び、正しく使用することで、水漏れの被害を一時的に食い止め、専門業者が到着するまでの時間を稼ぐことができます。

2.1 小さなひび割れや隙間に「水回り補修用パテ」

水回り補修用パテは、粘土状の充填材で、配管の小さなひび割れやピンホール、ジョイント部の微細な隙間からの水漏れに有効です。練り合わせて使用するタイプが多く、硬化後は水漏れをしっかりと塞ぎます。

2.1.1 パテのメリット・デメリットと適用箇所

水回り補修用パテには、以下のようなメリットとデメリットがあります。

  • メリット:
    • 成形しやすい:粘土状のため、不規則な形状のひび割れや隙間にも密着させやすいのが特長です。
    • 高い密閉性:硬化後は隙間をしっかりと埋め、水漏れを効果的に防ぎます。
    • 幅広い素材に対応:金属、塩ビ、陶器など、多くの配管や水回り製品に使用できるタイプがあります。
  • デメリット:
    • 硬化に時間がかかる:製品にもよりますが、完全に硬化するまでに数時間から半日程度かかる場合があります。
    • 広範囲や高圧箇所には不向き:大きな亀裂や強い水圧がかかる箇所では、パテだけでは十分な補修効果が得られないことがあります。
    • 一時的な補修:あくまで応急処置であり、根本的な解決にはなりません。

パテが特に有効なのは、シンクや洗面台の排水管の継ぎ目からの「チョロチョロ」とした水漏れや、給水管の表面にできた小さなピンホール、浴槽のひび割れなどです。

2.1.2 用途別!適切なパテの選び方

水回り補修用パテにはいくつかの種類があり、配管の材質や水漏れの状況に応じて適切な種類を選ぶことが重要です。

種類 特徴 主な適用箇所
エポキシパテ(金属用・水回り用) 主剤と硬化剤を練り合わせることで硬化します。高い接着力と耐水性を持ち、金属やプラスチック配管、陶器など幅広い素材に対応します。硬化時間は製品により様々です。 給水管、排水管のひび割れ、ピンホール、ジョイント部の隙間、シンクや浴槽のひび割れ
水中硬化パテ 水が止まらない状況でも使用できるよう、水中で硬化する特性を持つパテです。緊急性が高い状況で特に役立ちます。 水漏れが止まらない状況での配管の応急処置、湿潤環境での補修
金属補修パテ 金属配管の補修に特化したパテで、熱や圧力に比較的強いタイプもあります。給湯管などの高温になる箇所にも対応する製品があります。 給湯管、金属製給水管・排水管の亀裂や穴

選ぶ際には、以下の点も確認しましょう。

  • 硬化時間:緊急性を考慮し、速硬化タイプか、じっくり作業できるタイプかを選びます。
  • 適用素材:補修したい配管の材質(金属、塩ビ、銅など)に対応しているかを確認します。
  • 安全性:給水管に使用する場合は、飲料水に触れても安全な食品衛生法適合品を選ぶとより安心です。

2.1.3 パテを使った緊急補修の具体的な手順とコツ

パテを使った緊急補修は、以下の手順とコツを押さえることで効果を高めることができます。

  1. 止水栓・元栓を閉める:水漏れ箇所への水の供給を完全に止めます。これは、水漏れ補修の基本であり、安全かつ確実に作業を行うための最重要ステップです。
  2. 水漏れ箇所を乾燥・清掃する:補修する箇所の水分をタオルなどでしっかりと拭き取り、油分やサビ、汚れをきれいに除去します。表面が濡れていたり汚れていたりすると、パテの密着性が著しく低下します。必要に応じてヤスリなどで表面を軽く荒らすと、さらに密着性が向上します。
  3. パテを練る:製品の取扱説明書に従い、必要な量のパテを切り取り、均一な色になるまで手でしっかりと練り合わせます。練り始めると発熱するものもありますが、これは正常な反応です。手袋を着用し、直接肌に触れないように注意しましょう。
  4. 迅速に適用する:練り合わせたパテは、硬化が始まる前に水漏れ箇所に素早く押し付けるように盛ります。ひび割れや穴を覆うように、周囲にまで十分な厚みを持たせて塗布し、指やヘラでしっかりと押し付けて密着させます。
  5. 硬化を待つ:パテが完全に硬化するまで、水圧をかけずに放置します。硬化時間は製品によって異なりますので、取扱説明書を確認してください。完全に硬化する前に水圧をかけると、補修が失敗する原因となります。

2.2 配管の亀裂やジョイントに「水漏れ専用補修テープ」

水漏れ専用補修テープは、配管の亀裂やジョイント部からの水漏れに対して、巻き付けて止水する応急処置材です。その手軽さと即効性から、緊急時のDIY補修によく利用されます。

2.2.1 自己融着・防水・水道用ラップ:テープの種類と選び方

水漏れ専用補修テープにはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。

種類 特徴 主な適用箇所
自己融着テープ 粘着剤がなく、テープ同士が強く引っ張って重ねることで密着・一体化するタイプです。シリコンゴムやブチルゴム製が多く、高い防水性、耐熱性、耐久性を持つため、比較的高い水圧がかかる箇所にも有効です。 給水管(金属管、塩ビ管)、排水管、ジョイント部、複雑な形状の箇所
防水補修テープ(粘着タイプ) 強力な粘着剤が塗布されており、貼り付けることで水漏れを防ぎます。ブチルゴム系粘着剤を使用したものが多く、広範囲のひび割れや穴の補修に適しています。 塩ビ管、排水管の広範囲なひび割れや穴、雨樋など
水道用ラップテープ 自己融着テープの一種で、特に配管補修向けに開発されたシリコンゴム製のテープです。柔軟性が高く、複雑な形状の配管にも巻き付けやすいのが特長です。 蛇口の根元、給水管の曲線部分、細い配管

テープを選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。

  • 配管の材質と形状:金属管か塩ビ管か、また配管に凹凸が多いか直線的かによって、適したテープが異なります。凹凸や曲線が多い箇所には、幅の狭いテープや柔軟性の高い自己融着テープが適しています。
  • 水圧:高圧がかかる給水管には、より密着性と耐久性の高い自己融着テープが推奨されます。
  • 耐熱性・耐薬品性:給湯管や特定の薬品が流れる配管の場合、その環境に耐えられる製品を選びましょう。

2.2.2 補修テープを使った緊急補修の具体的な手順と巻き方

補修テープを使った緊急補修は、以下の手順と巻き方のコツを押さえることで、より確実な止水効果が得られます。

  1. 止水栓・元栓を閉める:パテと同様に、水漏れ箇所への水の供給を完全に止めます。これにより、作業中の水漏れを最小限に抑え、テープの密着性を高めることができます。
  2. 水漏れ箇所を乾燥・清掃する:補修する箇所の水分、油分、汚れを徹底的に拭き取ります。テープがしっかりと密着するためには、表面が完全に乾燥していることが非常に重要です。
  3. 必要な長さにテープをカットする:水漏れ箇所を十分に覆える長さ(漏れ箇所の前後数cmずつ余裕を持たせる)にテープをカットします。自己融着テープの場合は、引っ張って巻くため、実際に必要な長さよりも短く感じるかもしれません。
  4. 水漏れ部分の周りから、テープをきつく巻き付ける:水漏れ箇所から数センチ手前の、水漏れしていない部分から巻き始めます。テープを強く引っ張りながら、テープ幅の半分以上を重ねるように螺旋状に巻いていきます。特に自己融着テープは、強く引っ張ることでテープ同士が融着し、一体化して止水効果を発揮します。
  5. 広範囲を覆うように重ね巻きする:水漏れ箇所を通過し、さらに数センチ先まで巻き付けます。最低でも3〜5回は重ね巻きし、厚みを持たせることで強度と耐久性を向上させます。巻き終わりはしっかりと押さえつけ、剥がれないように固定します。強度を上げたい場合は、その上からビニールテープなどの粘着テープでさらに補強することも有効です。

2.3 知っておきたいその他の緊急補修材

パテや補修テープ以外にも、緊急時の配管水漏れに対応できる補修材があります。

  • 配管補修バンド(クランプ):配管の亀裂や穴を、金具とゴム製のシートで挟み込んで止水するタイプの補修材です。比較的広範囲の漏れや、ある程度の水圧がかかる箇所にも対応しやすいのが特長です。DIY向けにホームセンターなどで手軽に入手できる製品もあります。サイズが合えば、確実な止水効果が期待できますが、配管の直径に合ったものを選ぶ必要があります。
  • 補修スプレー:吹き付けることで塗膜を形成し、一時的に水漏れを止めるタイプのスプレーです。非常に軽微な水漏れや、手の届きにくい場所の応急処置に適しています。ただし、耐久性は低く、本格的な補修とは言えません。

これらの補修材も、あくまで専門業者による修理までの一時的な応急処置として活用することを忘れないでください。

3. 緊急補修材を使う際の共通の注意点と効果を高めるポイント

配管の水漏れに対する緊急補修材は、一時的な応急処置として非常に有効ですが、その効果を最大限に引き出し、かつ安全に作業するためには、いくつかの共通の注意点と効果を高めるポイントを理解しておく必要があります。ここでは、補修材の持続性と限界、そして使用時に避けるべきNG行為と成功のためのアドバイスを詳しく解説します。

3.1 補修材の持続性と限界を理解する

緊急補修材は、水漏れ被害の拡大を防ぐための一時的な対策であり、決して根本的な解決策ではないことを認識しておくことが重要です。既存の配管の劣化や破損、接続部の緩みといった水漏れの根本原因は、補修材だけでは解消できません。

補修材の持続性は製品によって異なりますが、一般的には数日〜数週間程度が目安とされています。水圧の変化、配管の振動、周囲の温度や湿度の影響、さらには補修材自体の経年劣化によって、時間が経つと再び水漏れが発生するリスクがあります。特に、以下のような状況では、補修材の効果が限定的になる可能性があります。

  • 水圧が高い箇所:常に高い水圧がかかる場所では、補修材が剥がれやすくなります。
  • 漏水量が非常に多い箇所:補修材が水流に押し流され、定着しにくい場合があります。
  • 高温になる配管:給湯管など、高温になる配管には耐熱性のある専用品を選ぶ必要がありますが、それでも限界があります。
  • 配管の材質や形状:金属、塩ビなど配管の材質によっては、補修材との相性があり、また複雑な形状の箇所では密着が難しいことがあります。

したがって、緊急補修はあくまで専門業者による本格的な修理までの「つなぎ」と捉え、応急処置後は速やかに専門家へ相談し、水漏れの根本原因を特定して修理してもらうことが最も重要です。

3.2 補修材使用時のNG行為と失敗しないためのアドバイス

緊急補修材を効果的に使用し、失敗を避けるためには、いくつかの重要なポイントがあります。以下の表で、避けるべきNG行為と、効果を高めるための具体的なアドバイスをまとめました。

NG行為(避けるべきこと) 効果を高めるポイント(実践すべきこと)
止水せずに作業を開始する水が噴き出すことで補修材が定着せず、作業自体が困難になります。 必ず止水栓・元栓を閉めてから作業を開始する水流を完全に止めることで、補修材がしっかり密着し、安全に作業できます。
濡れたまま・汚れたまま補修する水分、油分、サビ、汚れなどが残っていると、補修材の接着力や密着性が著しく低下します。 水漏れ箇所を完全に乾燥させ、油分・汚れを徹底的に除去する乾いた布で拭き取り、必要であればサンドペーパーで表面を軽く荒らし、パーツクリーナーなどで油分を除去すると密着度が高まります。
取扱説明書を読まずに自己流で使う製品ごとに練り方、硬化時間、適用箇所などが異なるため、効果が得られないばかりか、かえって状況を悪化させる可能性があります。 製品の取扱説明書を熟読し、手順を厳守する特にパテの場合、練り合わせる割合や時間、テープの場合の巻き方や重ね方は重要です。
指定された乾燥・硬化時間を守らない完全に硬化する前に水圧をかけると、補修材が剥がれたり、十分な強度が発揮されなかったりします。 指定された乾燥・硬化時間を十分に確保する時間に余裕を持ち、完全に固まるまで水圧をかけないようにしましょう。
薄く塗る・軽く巻くなど、使用量をケチる必要な厚みや巻き数を確保しないと、強度が不足し、すぐに再発する原因となります。 推奨される厚み・巻き方で、十分な量を使用するパテは隙間なく押し込むように、テープは引っ張りながら重ねて巻くことで、高い止水効果と強度が得られます。
安全対策を怠る補修材によっては皮膚に刺激を与えるものや、吸い込むと有害なガスを発生するものがあります。 手袋、保護メガネ、マスクなどの保護具を必ず着用する換気を十分に行い、皮膚や目、呼吸器への影響を防ぎましょう。

これらの注意点を守ることで、緊急補修の効果を最大限に高め、一時的ではあっても水漏れを確実に止めることができます。しかし、繰り返しますが、これはあくまで応急処置です。補修後は、必ず専門業者に連絡し、根本的な修理を依頼してください。

4. 応急処置後の最重要ステップ:根本解決は専門業者へ

配管の水漏れに対する緊急補修は、被害の拡大を防ぐための非常に重要な応急処置です。しかし、これらの補修材を用いた対応はあくまで一時的なものであり、水漏れの根本的な原因を解決するものではありません。建物の安全性や衛生面を長期的に保つためには、専門業者による診断と修理が不可欠です。

4.1 なぜ応急処置だけでは不十分なのか

緊急補修材による水漏れ対策は、その場しのぎの効果しか持ちません。既存の記事でも触れている通り、「補修材は一時的な対策はできますが、完全に直すには専門業者の修理が必要です。」「配管の水漏れ補修は、あくまで応急処置なので、根本的な解決にはなりません。」これは、以下のような理由によるものです。

  • 補修材の持続性と耐久性の限界:パテや補修テープは、時間の経過や水圧、温度変化、配管の振動などにより劣化し、再び水漏れが発生する可能性があります。特に、水道管のように常に水圧がかかる場所では、補修材だけで長期的に水漏れを完全に抑え込むことは困難です。
  • 根本原因の未解決:水漏れの原因は、配管の老朽化、腐食、接合部の緩み、凍結による破裂、施工不良、あるいは目に見えない場所での損傷など多岐にわたります。緊急補修材は表面的な漏れを塞ぐだけで、これらの根本的な問題を解決することはできません。
  • 再発リスクと二次被害の可能性:根本原因が放置されると、同じ箇所や別の箇所で水漏れが再発するリスクが高まります。また、壁の内部や床下など隠れた場所での水漏れは、建材の腐食、カビの発生、シロアリの誘引、電気系統への影響といった深刻な二次被害を引き起こす可能性があります。
  • 専門的な知識と技術の必要性:配管の構造は複雑であり、適切な診断には専門的な知識と経験が必要です。また、配管の交換や溶接、特殊な工具を用いた修理など、素人では対応できない高度な技術が求められる場合も少なくありません。

これらの理由から、緊急補修はあくまで専門業者に依頼するまでの時間稼ぎと捉え、早急にプロの診断と修理を受けることが重要です。

4.2 信頼できる水漏れ修理業者の選び方と依頼のタイミング

応急処置が完了したら、できるだけ早く専門の修理業者に連絡し、根本的な修理を依頼しましょう。既存の記事でも「補修したあとは、水漏れ原因を根本的に解消するために、早めに専門業者に連絡しましょう。」と強調されています。適切な業者を選ぶことは、安心して修理を任せ、将来的なトラブルを防ぐ上で非常に重要です。

4.2.1 依頼のタイミング

緊急補修で一時的に水漏れが止まったとしても、油断は禁物です。以下のような場合は、直ちに専門業者へ連絡しましょう。

  • 応急処置をしても水漏れが完全に止まらない、または悪化する。
  • 水漏れの原因が特定できない。
  • 配管の老朽化や大規模な破損が疑われる。
  • 夜間や休日でも、水漏れが進行している場合は24時間対応の業者を探す。

4.2.2 信頼できる業者の選び方

「水漏れ修理はどこに頼む?失敗しない業者の選び方」といった情報も参考にしながら、以下のポイントを比較検討し、信頼できる業者を選びましょう。

水漏れ修理はどこに頼む?失敗しない業者の選び方

比較ポイント 詳細 確認事項
料金体系の明確さ 見積もりは無料か、追加料金の有無、キャンセル料の有無など、料金に関する情報が明確であること。
  • 作業前に詳細な見積もりを提示してくれるか。
  • 見積もり内容に不明点はないか。
  • 追加料金が発生する場合の条件を説明してくれるか。
対応の迅速性 水漏れは緊急を要するため、24時間365日対応しているか、駆けつけまでの時間が短いかを確認。
  • 緊急時にすぐに対応してくれるか。
  • おおよその到着時間を教えてくれるか。
実績と信頼性 豊富な施工実績があり、顧客からの評価が高い業者を選ぶ。
  • ウェブサイトで施工事例やお客様の声を公開しているか。
  • GoogleマップやSNSでの口コミ・評判を確認。
  • 創業年数や事業規模。
資格と技術力 給水装置工事主任技術者など、専門資格を持つスタッフが在籍しているか。
  • 保有資格について明示しているか。
  • 修理内容について分かりやすく説明してくれるか。
アフターサービスと保証 修理後の保証期間や、万が一再発した場合の対応が明確であること。
  • 修理箇所に対する保証があるか。
  • 保証期間と保証内容を具体的に提示してくれるか。

これらのポイントを踏まえ、複数の業者から相見積もりを取ることを強くおすすめします。料金だけでなく、対応の丁寧さや説明の分かりやすさなども比較し、最も信頼できる業者に修理を依頼しましょう。

5. まとめ

配管からの水漏れは、発見次第すぐに止水栓を閉め、適切な補修材を用いて応急処置を施すことが被害拡大を防ぐ上で極めて重要です。水回り補修用パテや水漏れ専用補修テープなど、状況に応じた補修材を正しく選んで使用すれば、一時的に水漏れを食い止めることが可能です。しかし、これらの緊急補修はあくまで一時的な対応であり、根本的な解決には至りません。水漏れの再発やさらなるトラブルを避けるためにも、応急処置後は速やかに専門の修理業者へ相談し、プロによる確実な修理を依頼することが最も賢明な選択です。

こちらのコラムの監修者

水道局指定工事店 株式会社アクアサービス

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